しみ・そばかすの原因と対策 ー 東洋医学の鍼灸で体質から改善
「最近、シミが濃くなってきた気がする…」
「コンシーラーでも、そばかすが隠しきれない…」
「高価な化粧品を試しても、あまり効果がない…」
そのお悩み、実は肌の表面だけの問題ではないかもしれません。
東洋医学では、しみやそばかすは、身体の内側の不調や体質が肌に現れたサインと考えます。この記事では、東洋医学の視点から、しみ・そばかすの根本原因を探り、鍼灸治療がどのように体質改善をサポートし、内側から輝く透明感のある肌を目指すのかを詳しく解説します。
【目次】
1.しみ・そばかすとは?~その原因と主な症状~
しみ(肝斑)と、そばかすの違い
- しみ(肝斑など)
- そばかす(雀卵斑)
【予防の基本】 原因が何であれ、しみ・そばかすの対策として、何よりもまず強い直射日光を避けることが大切です。また、十分な睡眠をとり、ゆったりとした気分で生活することも、肌の健康には不可欠です。
美肌の鍵は「自律神経」と「内臓の働き」
現代における「美肌」とは、単に色白であるだけでなく、血色がよく、透明度が高く、つやがあって、うるおいが豊かな状態と言えるでしょう。 皮膚のつや、うるおい、鮮やかさといった要素は、皮膚にある汗腺や皮脂腺の働き、そして皮膚への血液循環によって決まります。そして、これらの働きを調整しているのが、内臓の働きを支配している自律神経です。
したがって、東洋医学では、これらの器官の働きを順調に保つこと、つまり全身の健康を保持・増進することが、自然で美しい肌へと繋がると考えます。 鍼灸治療は、しみやそばかすを短時間で直接消すことを目指すのではなく、ツボを使ったアプローチによって体質・体調を整え、身体が本来持つ力で自然に改善していくことを目的とします。
元来、調和のとれた健康な身体を維持していれば、しみやそばかすが皮膚を過度に侵すことはないのです。
2.しみ・そばかすに対する鍼灸治療
鍼灸が美肌・体質改善に効果的な理由
- 内臓機能の調整
東洋医学では、皮膚は「肺」、色素沈着は「肝」や「腎」と深く関連すると考えます。これらの臓腑の働きを整えるツボを刺激し、体質を根本からケアします。 - 血行促進
全身の血行を促進することで、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)を正常化し、メラニン色素の排出を助けます。顔色も明るくなります。 - 自律神経のバランス調整
ストレスや疲労による自律神経の乱れを整え、ホルモンバランスの安定をサポートします。 - 免疫力の向上
身体が本来持つ自然治癒力を高め、肌トラブルが起こりにくい、健康な状態へと導きます。
症状緩和に効果が期待できる主要なツボの例
しみ・そばかすのケアや体質改善には、以下のツボを中心に施術します。
具体的な鍼灸治療法
しみ・そばかすの治療は、体質・体調の転換をねらった全身治療が中心となります。
3.ご家庭でできる!美肌のためのセルフケアと予防法
鍼灸治療と合わせて、ご家庭でのセルフケアを続けることが、しみ・そばかすの改善と予防には不可欠です。
- 紫外線対策
季節を問わず、日中の外出時には日焼け止めを塗る、帽子や日傘を活用するなど、紫外線対策を徹底しましょう。 - バランスの取れた食事
肌の新陳代謝を助けるビタミンC(果物、野菜)、ビタミンE(ナッツ類、植物油)、L-システイン(大豆製品、卵など)、そして良質なタンパク質などをバランス良く摂取しましょう。日本の伝統的な和食が基本です。 - 質の高い睡眠
肌のターンオーバーは睡眠中に最も活発になります。十分な睡眠時間を確保しましょう。 - ストレスを溜めない
ストレスはホルモンバランスを乱し、肌の状態を悪化させます。リラックスできる時間を作りましょう。 - 局所への優しい刺激
しみやそばかすが気になる部分を、つまようじの尖っていない方の端などで、ごく軽く、トントンと刺激するのも一つの方法です。このような軽い刺激が、皮膚の状態を整え、しみ・そばかすが薄くなるのを助ける場合があります。
※強くこすったり、傷つけたりしないように注意してください。
ひごころ治療院では、あなたの肌のお悩みの背景にある体質を丁寧に見極め、鍼灸治療と生活指導を通じて、内側から輝く健康的な美肌づくりをサポートさせていただきます。