顆粒球とリンパ球の役割 と健康への影響
免疫 9
顆粒球とリンパ球の役割
顆粒球とリンパ球は、マクロファージから進化し、白血球の95%を占めるに至りました。成人の末梢血では、マクロファージ(単球):顆粒球:リンパ球=5%:60%:35%となっています。リンパ球の比率は30~45%と変動しますが、この範囲を外れると健康上の問題が発生する可能性があります。
- リンパ球が20~30%: 体調不良や病気のリスクが高まります。
- リンパ球が45%以上: 肥満、運動不足、排気ガス吸入、有機溶剤の吸入などに注意が必要です。
これらの白血球は自律神経系の支配を受けています。顆粒球は交感神経刺激で増加し、リンパ球は副交感神経刺激で増加します。この仕組みは、生体防御において有利な反応をもたらします。
- 顆粒球: 細菌処理に重要で、交感神経刺激で増加します。
- リンパ球: 消化管の防御に重要で、副交感神経刺激で増加します。
食べ物と一緒に入ってくるウィルスや異種蛋白質を処理するために、リンパ球が消化管の周りで進化しました。消化管の働きとリンパ球の働きが連動し、体内の防御システムを支えています。
この記事を読めば、免疫について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!
今回の講義の概要
・白血球の割合と健康状態
・顆粒球とリンパ球の役割
・リンパ球と消化管の連動