花粉症・アレルギー性鼻炎 ー 症状の「振り幅」を小さくする根本治療
花粉症やアレルギー性鼻炎の不快な症状は、体が過剰なストレスから解放されようとする「治癒反応」の振り幅が大きすぎることによって起こります。この振り幅を小さくすることが根本治療の鍵です。症状を一時的に抑えるのではなく、生活習慣を見直して体質そのものを改善するアプローチが求められています。
免疫学から考える花粉症とアレルギー性鼻炎
ストレスから治癒までの振幅を小さくする
アレルギー症状が不快となるのは、ストレスから治癒までの免疫反応の振幅が大きいためです。したがって、この振幅を小さくすることが根本治療につながります。
まず、交感神経刺激を弱めることで振幅の底辺を引き上げ、振幅を狭めることができます。具体的には、抗原から逃れること、そして精神的・身体的ストレスを避けることがこれに該当します。
さらに重要なことは、副交感神経優位の体質を改善し、振幅の上辺を引き下げることです。
大人が副交感神経優位になる主な原因としては、以下の点が挙げられます。
- 排気ガスの吸入
- 運動不足
- ストレス解消のための過食による肥満
- 怠惰な生活
大気汚染や土壌汚染は生体に排泄のための分泌現象を促すため、鼻水や下痢を繰り返しながら排泄反応を続けることになります。これがアレルギー反応の本体であり、生体にとってはある意味で大切な反応でもあります。
しかし、通年性鼻アレルギーなどからも分かるように、鼻水の激しい分泌は体力を消耗するため、根本治療が必要です。対症療法は意味がないどころか、アレルギー疾患に対してはストレスとなり逆効果になることがあります。













この記事を読めば、免疫について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!
今回の講義の概要
・症状の振幅を小さくすることが鍵
・副交感神経過剰の原因と改善
・対症療法の限界と逆効果