免疫 55

免疫 55 免疫学から考える花粉症とアレルギー性鼻炎

花粉症・アレルギー性鼻炎 ー 症状の「振り幅」を小さくする根本治療

花粉症やアレルギー性鼻炎の不快な症状は、体が過剰なストレスから解放されようとする「治癒反応」の振り幅が大きすぎることによって起こります。この振り幅を小さくすることが根本治療の鍵です。症状を一時的に抑えるのではなく、生活習慣を見直して体質そのものを改善するアプローチが求められています。

この記事を読めば、免疫について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!

今回の講義の概要

症状の振幅を小さくすることが鍵 
副交感神経過剰の原因と改善 
対症療法の限界と逆効果

免疫学から考える花粉症とアレルギー性鼻炎

ストレスから治癒までの振幅を小さくする

アレルギー症状が不快となるのは、ストレスから治癒までの免疫反応の振幅が大きいためです。したがって、この振幅を小さくすることが根本治療につながります。

まず、交感神経刺激を弱めることで振幅の底辺を引き上げ、振幅を狭めることができます。具体的には、抗原から逃れること、そして精神的・身体的ストレスを避けることがこれに該当します。

さらに重要なことは、副交感神経優位の体質を改善し、振幅の上辺を引き下げることです。

大人が副交感神経優位になる主な原因としては、以下の点が挙げられます。

  1. 排気ガスの吸入
  2. 運動不足
  3. ストレス解消のための過食による肥満
  4. 怠惰な生活

大気汚染や土壌汚染は生体に排泄のための分泌現象を促すため、鼻水や下痢を繰り返しながら排泄反応を続けることになります。これがアレルギー反応の本体であり、生体にとってはある意味で大切な反応でもあります。

しかし、通年性鼻アレルギーなどからも分かるように、鼻水の激しい分泌は体力を消耗するため、根本治療が必要です。対症療法は意味がないどころか、アレルギー疾患に対してはストレスとなり逆効果になることがあります。

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