免疫 23

免疫 23 スーパー抗原

スーパー抗原 の役割と影響ーMHCとT細胞の関係

この記事を読めば、免疫について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!

今回の講義の概要

スーパー抗原のメカニズム
多様な抗原の種類
免疫反応と疾患への影響

スーパー抗原

抗原は通常、MHC(主要組織適合抗原)分子の溝に結合しますが、異なる方式でT細胞を活性化する抗原も知られています。それがスーパー抗原です。

普通の抗原がMHC分子の溝に結合する場合、1つか少数のT細胞クローンのみを刺激します。しかし、スーパー抗原はMHCクラスⅡ分子の溝の外側に付着し、特定のT細胞レセプターのβ鎖の抗原結合部位(Vβ)の陽性細胞を刺激します。簡単に言えば、スーパー抗原は特定のグループに属する多くのT細胞クローンを刺激する抗原群です。

スーパー抗原には、細菌が分泌するエンドトキシン、植物レクチン、内因性レトロウィルス抗原などが含まれます。これらのスーパー抗原が体内で免疫系を刺激すると、発熱、下痢、組織炎症を引き起こし、原因不明の疾患(例えば川崎病)の引き金になる可能性があります。

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