免疫 20

セツブンソウの花

胸腺外分化T細胞とNKT細胞の役割 と自己免疫疾患における重要性

この記事を読めば、免疫について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!

今回の講義の概要

胸腺外分化T細胞とNKT細胞の役割
自己免疫疾患における役割

からだ内部に起こった異常を監視するシステム

胸腺外分化T細胞やNKT細胞は、系統進化上、NK細胞と胸腺由来のT細胞をつなぐ重要な役割を果たしています。さらに、ストレスや加齢などで進化レベルの高いT、B細胞がつくられなくなった際に、これらの細胞が代わりに働くことも機能的に重要です。

進化したT、B細胞が主に外来抗原を処理するのに対して、胸腺外分化T細胞やNKT細胞は、体内で発生する異常を監視する免疫システムと考えられます。

糖尿病やSLE様病態を自然発症するマウスではNKT細胞が減少するため、NKT細胞は自己免疫疾患の抑制に働いていると考察されています。一方で、胸腺外分化T細胞やNKT細胞自体が自己応答性を持つことから、特定の状況では自己免疫疾患のエフェクター細胞として機能する可能性もあります。

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