免疫 1

免疫学1 からだを守る二つの細胞群 - 顆粒球とリンパ球

顆粒球とリンパ球の役割 ーからだを守る二つの細胞群

・免疫ってよく聞くけど何?
・免疫とはどのような仕組み?
・免疫はどんな働きをするの?

この記事を読めば、免疫について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!

今回の講義の概要

 ・免疫システムの構成要素
 ・自律神経系と免疫の関連性
 ・免疫システムの逆効果

からだを守る二つの細胞群 ー顆粒球とリンパ球

免疫とは、からだを守る仕組みです。ヒトのからだを病気から守る細胞が白血球であり、基本のマクロファージのほかに、進化によって顆粒球リンパ球が生じています。顆粒球は主に細菌を処理し、リンパ球は主に抗体を利用した免疫反応によってウイルスなどの微小抗原を処理します。

通常はリンパによる反応を免疫といいますが、広い意味でからだを守ることを免疫と考えると、顆粒球の働きも非常に重要です。顆粒球とリンパ球という二大細胞群は、自律神経系の支配を受けて分布が調整されています。神経調節によるほとんどの分布変化は生体にとって有利ですが、交感神経と副交感神経から成る自律神経系のバランスが一方に偏り過ぎると病気が発症します。

例えば、働き過ぎて無理が続くと交感神経が優位になり、その結果、顆粒球が体内に増えて粘膜や組織の障害が引き起こされます。このように、本来ヒトの体に役立つ防衛システムが逆に病気を引き起こす力もあります。免疫過剰によるアレルギー疾患は、このような概念から正しく理解できます。

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