丸・四角・三角の心理学 ー形が人に与える影響と性格・文化との関連
前回の地形の話に続き、今回は形そのものが持つ心理的な力に迫ります。私たちは普段意識していませんが、丸、四角、三角といった図形は、それぞれ異なるムードや印象を与え、私たちの心や行動に影響を与えています。この記事では、これらの形が持つ心理作用の詳細や、それが人の性格や文化とどう関連しているのかを深掘りします。
地形 ② - 土地を選び家を建てる条件
形による心理作用としては、人は丸いものを見たり、接したりすると、円満な心、雄大な心、明朗な心が湧いてくるということです。ところが、丸いものに接することで円満な心などが湧くという効果は、もともと円満な心を持っている人にもありますが、特に神経質または頑固な人は、丸いものを身につけたり、部屋に飾ったりすると、気分が明朗になり、雄大になるという好結果が期待できるのです。つまり、ものにはいろいろな用途があり、使い方によって善悪が決まってくるということです。
四角は、どのようなムードを持っているかといいますと、正確、勤勉、頑固、地味といった性質を持っています。ときには陰性の雰囲気をかもし出します。
三角形は、機知、機敏、鋭利といった性格を持ちます。ときには、怒気、狂気とまで延長されて解釈されることもあります。
だいたい人間は、円満な人より、どちらかといいますと、三角性や四角性の人が多いです。とくに、日本人は四角性の人間だといわれています。
これに対して、ヨーロッパの人は、三角性の人間が多いといわれます。中国の人は、丸を好んで用いています。最近、オリンピックなどで使われる体育館はアーチなど、丸みのあるものが多くできています。これは心理的にみて、公共のものは雄大さを表現したいので、自然と丸を多く使ったのでしょう。
もう一つの試みとして、人間を視覚的に感じるタイプと触覚的に感じるタイプとに分け、これを男女という二つの視点から見てみましょう。男性は視覚、女性は触覚で感じやすいと言えます。すなわち、雰囲気に影響されやすいのは男性よりも女性であり、この辺りも女性の特性が現れています。
この記事を読めば、家相について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!
今回の講義の概要
・各形状の心理的な特性と関連性
・形状と人間性・国民性との関連
・形状効果の相対性と応用