地質とは 何か?ー土地を選び家を建てる条件
地質とは 、土地の土質や地盤の状態を指し、自然環境や人間活動に大きな影響を与える重要な要素です。家相学や建築計画において、地質の種類や特徴を理解することで、湿気、乾燥、水害、地盤の安定性などを考慮した適切な対応策が可能になります。地質の分類は主に、水気土質、燥気土質、岩石土質、粘土質、砂土質などが含まれます。それぞれの地質が持つ特性により、土地利用や建物の設計方針が異なる点が特徴です。
地質とは何か?②
⑹良土質
良い土質とは、⑴~⑸以外の土質を指します。結論として、ある程度の砂と粘土がバランス良く含まれ、乾燥しすぎず、湿気が多すぎない、人が暮らしやすい土壌のことです。
黒土や赤土で分類すると、良土質はやや赤みを帯びたものが、植物が育ちやすく好ましいとされます。この土質を見分けるには、水気を好む植物、好まない植物、適度に好む植物を目安にすると良いでしょう。
例えば、柳は水気を好む植物であるため、近くに柳が繁茂している土地は、水気が多い土質の疑いがあり、あまり良くありません。
また、植物が良く育つためには、適度な水分に加えて、適度な炭素を含む土地が必要です。炭素は生命にとって重要な役割を果たしており、人間が病気になる一因として、炭素不足が指摘されることもあるほどです。
さらに植物についてですが、人間にも良い人と悪い人がいるように、植物にも良いものと悪いものがあります。この考えを広げると、相性というものは人間同士だけでなく、人間と植物の間にも存在することが分かります。毒草や毒キノコなどは、相性の悪い植物の代表例です。
庭木などでも、形が良いものと悪いものがあり、昔の人が「〇〇の木は良いが、✕✕の木は悪い」などと言っていたのも、このような考えに基づいています。実際に、毒草や毒キノコなど相性の悪い植物を近くに置けば、当然、毒気に当てられる可能性があります。
⑺荒土質
これは荒れた土地のことで、様々な条件が加わります。例えば、廃棄物やゴミなどが集積した土地もこれに該当します。
かつては水気があり葦などが生えていた土地でも、それらが腐敗して土の中に放置されたままになっている場合があります。これらの土地は良土ではなく、ガスが発生しやすく、不毛な土地です。
⑴~⑺の項目をまとめると
1.住みやすい条件として、まず植物が育っていることが挙げられます。特に、人間が生きていく上で必要な植物が元気に育っている土地は良質と言えるでしょう。
2.適度に乾燥しており、湿地ではない土地が良いです。
3.草木が繁茂しすぎている土地は注意が必要です。大木などが繁茂すると、良い地中のエネルギーを吸い取ってしまうため、最良とは言えません。家の近くに大きな木があると、その根が地中のエネルギーを吸収し、人間が暮らす場所へ届きにくくなります。草木は土の中に根を張るため、地中のエネルギーを受け取るのが早いです。したがって、繁茂している場所は慎重に検討する必要があります。また、草木が多すぎると、それらが集めた水分によって湿気が生じることもあるため、避けた方が良いでしょう。
この記事を読めば、家相について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!
今回の講義の概要
住みやすい土地の条件
・植物の生育状況
・適度な乾燥
・過度な繁茂の回避