GB1 瞳子髎
GB2 聴会
GB3 上関
GB4 頷厭
GB5 懸顱
GB6 懸釐
GB7 曲鬢
GB8 率谷
GB9 天衝
GB10 浮白
GB11 頭竅陰
GB12 完骨
GB13 本神
GB14 陽白
GB15 頭臨泣
GB16 目窓
GB17 正営
GB18 承霊
GB19 脳空
GB20 風池
GB21 肩井
GB22 淵腋
GB23 輒筋
GB24 日月(胆募穴)
GB25 京門(腎募穴)
GB26 帯脈
GB27 五枢
GB28 維道
GB29 居髎
GB30 環跳
GB31 風市
GB32 中瀆
GB33 膝陽関
GB34 陽陵泉(合穴)
GB35 陽交
GB36 外丘(郄穴)
GB37 光明(絡穴)
GB38 陽輔(経穴)
GB39 懸鍾
GB40 丘墟(原穴)
GB41 足臨泣(兪穴)
GB42 地五会
GB43 侠渓(栄穴)
GB44 足竅陰(井穴)
【位置】頭部、外眼角の外方0.5寸(約1.5㎝)、陥凹部。
【主治】頭痛、眼部痛、視力減退、目の充血・流涙。
【操作】鍼は外方へ横刺で0.3~0.5寸。灸も可。
【位置】顔面部、珠間切痕と下顎骨関節突起の間、陥凹部。
※口を開いたとき、耳間切痕前方の陥凹部にある。
【主治】耳鳴、聾、歯痛、顔面神経麻痺、耳下腺炎。
【操作】鍼は口を開けさせて直刺で0.5~1寸。灸も可。
【位置】頭部、頬骨弓中点上縁の陥凹部。
※頬骨弓上縁の陥凹部、下関(ST7)の直上にある。
【主治】頭痛、聾、耳鳴、牙関緩急、歯痛、口や眼のゆがみ、小児のひきつけ。
【操作】鍼は直刺で0.5~1寸。深刺は不可。灸も可。
【位置】頭部、頭維(ST8)と曲鬢(GB7)を結ぶ(側頭の髪際に沿った)曲線上、頭維から1/4。
【主治】片頭痛、めまい、耳鳴、歯痛、小児のひきつけ。
【操作】鍼は後方へ横刺で0.5~0.8寸。灸も可。
【位置】頭部、頭維(ST8)と曲鬢(GB7)を結ぶ(側頭の髪際に沿った)曲線上の中点。
【主治】熱性疾患による頭痛、全身倦怠。
【操作】鍼は後方に向けて横刺で0.5~0.8寸。灸も可。
【位置】頭部、頭維(ST8)と曲鬢(GB7)を結ぶ(頭側の髪際に沿った)曲線上、頭維(ST8)から3/4。
【主治】片頭痛、外眼角部の疼痛、耳鳴。
【操作】鍼は後方へ向けて横刺で0.5~0.8寸。灸も可。
【位置】頭部、もみあげ後縁の垂線と耳尖の水平線の交点。
【主治】頭痛が歯まで響くもの、頬部・オトガイ部の腫れ、牙関緊急、突発性失語症。
【操作】鍼は後方に向けて横刺で0.5~0.8寸。灸も可。
【位置】頭部、耳尖の直上、髪際の上方1.5寸(約4.5㎝)。
※角孫(TE20)の上方、髪際をはいること1.5寸、歯をかみ合わせると取りやすい。
【主治】片頭痛、煩満、嘔吐、小児の急・慢性ひきつけ。
【操作】鍼は横刺で0.5~0.8寸。灸も可。
【位置】頭部、耳介の付け根の後縁の直上、髪際の上方2寸(約6㎝)。
【主治】頭痛、驚悸、癲疾、歯肉の腫脹・疼痛。
※驚悸:驚いて胸がどきどきすること。
※癲疾:てんかん。発作的にケイレンを起こす病気。意識を失って倒れ、手足をもがいて口から泡を吹く。
【操作】鍼は横刺で0.5~0.8寸。灸も可。
【位置】頭部、乳様突起の後上方、天衝(GB9)と完骨(GB12)を結ぶ(耳の輪郭に沿った)曲線上、天衝(GB9)から1/3。
※耳尖の後方で、耳後髪際に入ること1寸。
【主治】頭痛、耳鳴、聾、眼部痛。
【操作】鍼は横刺で0.5~0.8寸。灸も可。
【位置】頭部、乳様突起の後上方、天衝(GB9)と完骨(GB12)を結ぶ(耳の輪郭に沿った)曲線上、天衝(GB9)から2/3。
【主治】頭項部痛、耳鳴、聾、耳の痛み。
【操作】鍼は横刺0.5~0.8寸。灸も可。
【位置】前頸部、乳様突起の後下方、陥凹部。
【主治】頭痛、不眠症、頸項部のこわばり・疼痛、頬部の腫脹、歯痛、口や眼のゆがみ、顔のむくみ。
【操作】鍼は下方に向かって斜刺0.5~0.8寸。灸も可。
【位置】頭部、前髪際の上0.5寸(約1.5㎝)、正中線の外方3寸(約9㎝)。
【主治】頭痛、めまい、頚項部のこわばり・疼痛、癲疾、驚癇。
【操作】鍼は後方へ横刺で0.3~0.5寸。灸も可。
【位置】頭部、眉の上1寸(約3㎝)、瞳孔線上。
【主治】前頭部痛、めまい、眼部痛、迎風流涙、眼瞼痙攣。
※迎風流涙:風にあたると涙が出る病症
【操作】鍼は横刺で0.3~0.5寸。灸も可。
【位置】頭部、前髪際から入ること0.5寸(約1.5㎝)、瞳孔線上。
※正視して、瞳孔中央の上方、神庭(GV24)と頭維(ST8)を結ぶ(前髪際に沿った)曲線上の中点。
【主治】頭痛、めまい、迎風流涙、鼻閉、小児のひきつけで白目をむいたもの。
【操作】鍼は横刺で0.3~0.5寸。灸も可。
【位置】頭部、前髪際から入ること1.5寸(約4.5㎝)、瞳孔線上。
※頭臨泣(GB15)の上方1寸(約3㎝)にある。
【主治】頭痛、めまい、眼の充血・疼痛、緑内障、鼻閉、頭部・顔面部の浮腫、驚癇。
【操作】鍼は横刺で0.3~0.5寸。灸も可。
【位置】頭部、前髪際から入ること2.5寸(約7.5㎝)、瞳孔線上。
※頭臨泣(GB15)の上2寸にある。
【主治】片頭痛、めまい、歯痛。
【操作】鍼は横刺で0.3~0.5寸。灸も可。
【位置】頭部、前髪際から入ること4寸(約12㎝)、瞳孔線上。
※正営(GB17)の後方1.5寸で、通天(BL7)と同じ高さにある。
【主治】頭痛、鼻閉、鼻炎、眼部痛。
【操作】鍼は横刺で0.3~0.5寸。灸も可。
【位置】頭部、外後頭隆起上縁と同じ高さ、風池(GV20)の直上。
※脳戸(GV17)と玉枕(BL9)と同じ高さにある。
【主治】頭痛、項部のこわばり、めまい、動悸、鼻疾患。
【操作】鍼は横刺で0.3~0.5寸。灸も可
【位置】前頸部、後頭骨の下方、胸鎖乳突筋と僧帽筋の起始部の間、陥凹部。
※風府(GV16)と同じ高さにある。
【主治】頭痛、めまい、項頸部のこわばり・疼痛、目の充血・疼痛、鼻炎、肩背部痛、発熱・感冒、耳鳴、てんかん。
【操作】鍼は直刺で0.8~1.2寸。灸も可。
【位置】後頚部、第7頚椎棘突起と肩峰外縁を結ぶ線上の中点。
【主治】頭項部のこわばり・疼痛、肩背部痛、上肢の挙上困難、乳房の腫瘍、難産、乳汁分泌不全、中風。
【操作】鍼は直刺0.3~0.5寸。深刺は厳禁。灸も可。
【位置】側胸部、第4肋間、中腋窩線上。
【主治】胸満、腋窩部の腫脹、胸脇部痛、上肢疼痛による挙上困難。
【操作】鍼は斜刺または横刺で0.5~0.8寸。温灸は可。
【位置】側胸部、第4肋間、中腋窩線の前方1寸(約3㎝)。
【主治】胸満、胸脇部痛、気喘、嘔吐。
※胸満:熱が胸に結び、気がうっ滞した状態をいい、胸部や心窩部の膨満感、胸脇苦悶感、胸痛などが起こる。
【操作】鍼は斜刺または横刺で0.5~0.8寸。灸も可(やけどに注意)。
胆募穴
【位置】前胸部、第7肋間、前正中線の外方4寸(約12㎝)。
※乳頭中央の直下で、期門(LR14)の1肋骨下にある。
※女性では、鎖骨中線と第7肋間の交点にある。
【主治】嘔吐、呑酸、胸やけ、胸脇部の疼痛、しゃっくり、黄疸。
【操作】鍼は斜刺または横刺で0.5~0.8寸。灸も可。
腎募穴
【位置】側腹部、第12肋骨下縁。
※側臥し肩関節を挙上して定める。
※第12肋骨端は、後腋窩線の後方で肋骨弓下縁の下方で触れる。
【主治】腹部脹満、腹鳴、下痢、腰部・側腹部痛。
【操作】鍼は直刺で0.5~1寸。灸も可。
【位置】側腹部、第11肋骨端下方、臍中央と同じ高さ。
※最初に第10肋骨を探り、肋骨弓下縁の直下に位置する第11肋骨端を探す。
※章門(LR13)の下方で、神闕(CV8)と同じ高さにある。
【主治】月経不順、赤色帯下、疝気、腰部・側腹部痛。
【操作】鍼は直刺で1~1.5寸。灸も可。
【位置】下腹部、臍中央の下3寸(約9㎝)、上前腸骨棘の内方。
※帯脈(GB26)の下方3寸で、関元(CV4)と同じ高さにある。
【主治】下腹部痛、疝気、帯下、腰部・大腿部痛、便秘。
【操作】鍼は直刺で1~1.5寸。灸も可。
【位置】下腹部、上前腸骨棘の内下方0.5寸(約1.5㎝)。
※五枢(GB27)の内下方0.5寸にある。
【主治】下腹部痛、帯下、子宮下垂、腰部・大腿部痛。
【操作】鍼は直刺で0.5~0.8寸。灸も可。
【位置】臀部、上前腸骨棘と大転子の頂点の中点。
【主治】腰部・大腿部のしびれ・疼痛、足の麻痺、疝気。
【操作】鍼は直刺で1~1.5寸。灸も可。
【位置】臀部、大転子の頂点と仙骨裂孔を結ぶ線上、大転子の頂点から1/3。
※側臥し、股関節を屈曲すると取穴しやすい。
別説:大腿部、大転子の頂点と上前腸骨棘の間、大転子の頂点から1/3。
※側臥し、股関節を屈曲すると取穴しやすい。
【主治】リウマチによるしびれ・疼痛、下肢の運動麻痺、腰部・大腿部痛。
【操作】鍼は直刺で2~3寸。灸も可。
【位置】大腿部外側、直立して腕を下垂し、手掌を大腿部に付けたとき、中指の先端があたる腸脛靭帯の後方陥凹部。
※やや膝を屈し、抵抗に抗して股関節を外転すると腸脛靭帯が現れる。
【主治】片麻痺、下肢運動麻痺、下肢のしびれ、全身掻痒。
【操作】鍼は直刺で1~2寸。灸も可。
【位置】大腿部外側、腸脛靭帯の後方で、膝窩横紋の上方7寸(約21㎝)。
【主治】下肢麻痺、下肢のしびれ、片麻痺。
【操作】鍼は直刺で1~2寸。灸は可。
【位置】膝外側、大腿二頭筋腱と腸脛靭帯の陥凹部、大腿骨外側上顆後上縁。
【主治】膝部の腫脹、腓腹筋のけいれん、下肢のしびれ。
【操作】鍼は直刺で1~1.5寸。禁灸穴だが温灸であれば可。
合穴
【位置】下腿外側、腓骨頭前下方の陥凹部。
【主治】片麻痺、下肢運動麻痺、下肢のしびれ、膝部の腫脹、胸脇部痛。口の苦み、嘔吐。
【操作】鍼は直刺で1~1.5寸。灸も可。
【位置】下腿外側、腓骨の後方、外果尖の上方7寸(約21㎝)。
※外果尖と膝窩横紋外端を結ぶ線上中点の下方1寸で、外丘(GB36)の後方にある。
【主治】胸脇部膨満感、足部・下腿部の麻痺、膝部痛、驚狂癲疾。
【操作】鍼は直刺で1~1.5寸。灸も可。
郄穴
【位置】下腿外側、腓骨の前方、外果尖の上方7寸(約21㎝)。
※外果尖と膝窩横紋外端を結ぶ線上の中点の下方1寸で、陽交(GB35)の前方にある。
【主治】胸脇苦満、項頸部のこわばり・疼痛、足部・下腿部の運動麻痺、驚狂癲疾。
【操作】鍼は直刺で1~1.5寸。灸は可。
絡穴
【位置】下腿外側、腓骨の前方、外果尖の上方5寸(約15cm)。
【主治】膝部痛、下肢の運動麻痺、眼部痛、夜盲症、乳房の腫脹・疼痛。
【操作】鍼は直刺で1~1.5寸。灸も可。
経穴
【位置】下腿外側、腓骨の前方、外果尖の上方4寸(約12㎝)。
【主治】片頭痛、外眼角部の疼痛、腋窩部痛、頸部リンパ節結核、胸・側腹・下肢の外側部の疼痛、マラリア、脚気。
【操作】鍼は直刺で1~1.5寸。灸も可。
【位置】下腿外側、腓骨の前方、外果尖の上方3寸(約9㎝)。
【主治】片麻痺、項頸部の強ばり。胸腹部の腫脹、側胸部痛、膝部・下腿部の疼痛、脚気。
【操作】鍼は直刺で1~1.5寸。灸も可。
原穴
【位置】足関節前外側、長趾伸筋腱外側の陥凹部、外果尖の前下方。
※抵抗に抗して足の第2趾から第5趾を伸展させると、長趾伸筋腱が明瞭に現れる。
【主治】項頸部、腋窩部の腫脹、胸満・脇痛、おう吐、呑酸、下肢の運動麻痺、外果の腫脹、マラリア。
【操作】鍼は直刺で0.5~0.8寸。灸も可。
兪穴
【位置】足背、第4・第5中足骨底接合部の遠位、第5趾の長趾伸筋腱外側の陥凹部。
【主治】外眼角部痛、眩暈、側胸・側腹部痛、頚部リンパ節結核、乳房部の腫痛、月経不順、遺尿。
【操作】鍼は直刺で0.3~0.5寸。灸も可。
【位置】足背、第4・5中足骨間、第4中足指節関節近位の陥凹部。
【主治】眼の充血・疼痛、腋窩部の腫脹、足背部の腫痛、乳房部の腫痛。
【操作】鍼は直刺で0.3~0.5寸。灸も可。
栄穴
【位置】足背、第4・5指間、みずかきの近位、赤白肉際。
【主治】頭痛、めまい、耳鳴、聾、胸脇苦満、乳房の腫瘤、無月経。
【操作】鍼は直刺で0.3~0.5寸。灸も可。
井穴
【位置】足の第4指、末節骨外側、爪甲角の近位外方0.1寸(指寸)、爪甲外側縁の垂線と爪甲基底部の水平線の交点。
【主治】頭痛、心煩、耳鳴、聾、咽喉部のしびれ、舌の硬直、脇肋部痛、咳逆、月経不順、熱性疾患。
【操作】鍼は①浅刺で0.1寸。②点刺して瀉血する。灸も可。
胆は現代医学でいう胆のうにあたりますが、決して胆のうそのものではありません。肝の臓と表裏一体を成していて、肝の働きを助けています。
・片頭痛
・顔や皮膚につやがない
・口が苦く感じる
・耳の周囲から横首にかけて腫れる
・みぞおちやわき腹が痛む
などの症状が胆経の証です。
胆経のツボには、「環跳」などがあります。