任脈 のツボ一覧(全24穴)と効果
婦人科系・女性の健康に重要な経絡
任脈 は、その名が示す通り「前に任ず」という役割を持ち、私たちの体の前面、まさに体の前面全体を引き受けている非常に重要な経絡です。特に、女性の健康とは切っても切れない深い繋がりがあり、生理不順や不妊症といった婦人科系の様々な病気に効果を発揮するツボが数多く存在するのが大きな特徴です。
もしあなたが、生理痛や生理不順、あるいは不妊といった女性特有の悩みを抱えているなら、この任脈のツボが、あなたの心と体のバランスを取り戻すための大きな助けとなるかもしれません。
胸骨前面中央にある「膻中」は心臓の機能をコントロールするツボであり、へその下方にある「関元」は活力をつけるツボとされています。
任脈のツボは、前記の「膻中」、「関元」を含めて24穴あります。会陰部の「会陰」から始まって、体の前面を上がり、下あごの「承漿」で終わります。
この経のツボは、全身機能の調節をはかる役割を持っていて、どのツボも重要であります。
任脈のツボの位置と効能、鍼灸の刺激法

CV1 会陰(えいん)

【位置】会陰部、男性は陰嚢根部と肛門を結ぶ線の中点。女性は後陰唇交連と肛門を結ぶ線の中点。
※側臥位あるいは膝胸位で、肛門と外生殖器の中央にある。
【主治】排尿・排便困難、痔疾、月経不順、遺精、癲狂、驚癇、溺水による窒息 。
【操作】滅多に使われることはないが、鍼は直刺で0.5~1寸。灸も可。
CV2 曲骨(きょくこつ)

膀胱募穴
【位置】下腹部、前正中線上、恥骨結合上縁。
【主治】遺精、インポテンツ、帯下、尿閉、ヘルニア。
【操作】鍼は直刺で1~1.5寸。灸も可。妊婦は注意深く治療する。
CV3 中極(ちゅうきょく)

小腸募穴
【位置】下腹部、前正中線上、臍中央の下方4寸(約12㎝)。
【主治】遺精、遺尿、不正子宮出血、月経不順、帯下、子宮脱・下垂、不妊症、産後の悪露不止、陰部の掻痒症。
【操作】鍼は直刺で1~1.5寸。灸も可。妊婦には慎重に用いること。
CV4 関元(かんげん)

三焦募穴
【位置】下腹部、前正中線上、臍中央の下方3寸(約9㎝)。
【主治】遺尿、遺精、頻尿、月経不順、月経痛、無月経、帯下、不正子宮出血、不妊症、子宮下垂・子宮脱、産後の悪露不止、ヘルニア、下腹痛、下痢、虚労るい痩、中風脱症。
【操作】鍼は直刺で1~2寸。多壮灸も可。妊婦には慎重に用いる。
CV5 石門(せきもん)

【位置】下腹部、前正中線上、臍中央の下方2寸(約6㎝)。
【主治】不正子宮出血、帯下、無月経、ヘルニア、腹痛、下痢。尿閉、遺尿、浮腫。
【操作】鍼は直刺で1~2寸。妊婦には用いてはならない。灸も可。
CV6 気海(きかい)

【位置】下腹部、前正中線上、臍中央の下方1.5寸(約4.5㎝)。
【主治】不正子宮出血、帯下、月経不順、産後の下血、ヘルニア、遺尿、腹痛、下痢、便秘、浮腫、子宮下垂、中風脱症。
【操作】鍼は直刺で1~2寸。灸も可。
CV7 陰交(いんこう)

【位置】下腹部、前正中線上、臍中央の下方1寸(約3㎝)。
【主治】不正子宮出血、帯下、月経不順、陰部の掻痒、臍部周囲痛、ヘルニア、産後悪露不止。
【操作】鍼は直刺で1~2寸。灸も可。
CV8 神闕(しんけつ)

【位置】上腹部、臍の中央。
【主治】腹鳴、腹痛、浮腫、鼓脹、下痢、脱肛、中風脱症。
【操作】禁鍼。隔物灸(ショウガ・ニンニク・塩など)。
CV9 水分(すいぶん)

【位置】上腹部、前正中線上、臍中央の上方1寸(約3㎝)。
【主治】腹鳴、腹痛、浮腫、鼓脹、尿閉、嘔吐。
【操作】鍼は直刺で1~2寸。灸も可。
CV10 下脘(げかん)

【位置】上腹部、前正中線上、臍中央の上方2寸(約6㎝)。
【主治】胃痛、腹部膨満、赤痢、腹鳴、嘔吐、消化不良、胃腸虚弱。
【操作】鍼は直刺で1~2寸。灸も可。
CV11 建里(けんり)

【位置】上腹部、前正中線上、臍中央の上方3寸(約9㎝)。
【主治】胃痛、嘔吐、腹部膨満、腹鳴、浮腫、食欲不振。
【操作】鍼は直刺で1~2寸。灸も可。妊婦は禁灸。
CV12 中脘(ちゅうかん)

胃募穴
【位置】上腹部、前正中線上、臍中央の上方4寸(約12㎝)。
※胸骨体下端と臍中央との中点にある。
【主治】胃痛、腹部膨満、腹鳴、嘔吐、下痢、赤痢、消化不良、黄疸、胃腸虚弱。
【操作】鍼は直刺で1~2寸。灸も可。
CV13 上脘(じょうかん)

【位置】上腹部、前正中線上、臍中央の上方5寸(約15㎝)。
【主治】胃痛、腹部膨満、反胃、嘔吐、癇証。
【操作】鍼は直刺で1~1.5寸。灸も可。
CV14 巨闕(こけつ)

心募穴
【位置】上腹部、前正中線上、臍中央の上方6寸(約18㎝)。
【主治】心胸痛、反胃、吞酸、噎膈、悪心、嘔吐、心悸、癲狂、癇証。
※噎膈(いっかく):ものを飲み込むときにのどにつかえたり、吐いてしまう症状。
【操作】鍼は下に向けて斜刺で0.5~1寸。灸も可。
CV15 鳩尾(きゅうび)

【位置】上腹部、前正中線上、胸骨体下端の下方1寸(約3㎝)。
【主治】心胸痛、反胃、癲狂、癇証。
【操作】鍼は下に向けて斜刺で0.5寸。灸も可。
CV16 中庭(ちゅうてい)

【位置】前胸部、前正中線上、胸骨体下端の中央。
【主治】胸脇部膨満、嘔吐、反胃、食欲不振。
【操作】鍼は横刺で0.3~0.5寸。灸も可。
CV17 膻中(だんちゅう)

心包募穴
【位置】前胸部、前正中線上、第4肋間と同じ高さ。
【主治】気管支喘息、胸痛、しゃっくり、乳汁分泌不全、噎膈。
※噎膈(いっかく):ものを飲み込むときにのどにつかえたり、吐いてしまう症状。
【操作】鍼は横刺で0.3~0.8寸。灸も可。
CV18 玉堂(ぎょくどう)

【位置】前胸部、前正中線上、第3肋間と同じ高さ。
【主治】気管支喘息、咳嗽、胸痛、嘔吐。
【操作】鍼は横刺で0.3~0.5寸。灸も可。
CV19 紫宮(しきゅう)

【位置】前胸部、前正中線上、第2肋間と同じ高さ。
【主治】咳嗽、気管支喘息、胸痛、喉痺、咽部の閉塞感。
【操作】鍼は横刺で0.3~0.5寸。灸も可。
CV20 華蓋(かがい)

【位置】前胸部、前正中線上、第1肋間と同じ高さ。
【主治】気管支喘息、咳嗽、胸痛。
【操作】鍼は横刺で0.3~0.5寸。灸も可。
CV21 璇璣(せんき)

【位置】前胸部、前正中線上、胸骨上窩の下方1寸(約3㎝)。
※天突(CV22)の下方1寸にある。
【主治】咳嗽、気管支喘息、胸痛、喉痺。
【操作】鍼は横刺で0.3~0.5寸。灸も可。
CV22 天突(てんとつ)

【位置】前頸部、前正中線上、胸骨上窩の中央。
【主治】気管支喘息、咳嗽、突発性失語症、咽頭部の腫脹・疼痛、横隔膜痙攣、食道痙攣。
【操作】鍼は胸骨の後下方に向けて斜刺1~1.5寸。肺気腫の患者には特に注意。深刺もしてはならない。灸も可。
CV23 廉泉(れんせん)

【位置】前頸部、前正中線上、喉頭隆起上方、舌骨の上方陥凹部。
※頚部を軽く後屈すると、下顎骨と甲状軟骨の間に舌骨隆起を触れる。
【主治】舌下の腫脹・疼痛、流涎、舌骨筋麻痺、突発性失語症。
【操作】鍼は横刺で0.5~0.8寸。置鍼はしない。
CV24 承漿(しょうしょう)

【位置】顔面部、オトガイ唇溝中央の陥凹部。
【主治】顔面麻痺、顔面腫脹、歯肉炎、歯痛、流涎、癲狂。
【操作】鍼は直刺0.3~0.5寸。灸も可。




















こちらのホームページにやっと辿り着きました。
茨城県住在・高齢者女性【花粉症抱えてる】
これまで血液検査でも成人病など引っかかることもなく来ました【子供3人安産】
『耳鼻咽喉科に一年・通院中』
昨年度春まで保育士としてパート勤務してました何感染しまして、その後、激しい咳き込みなど連日続き呼吸器もダメージ。
気管支炎→喘息呼吸困難→鼻炎→蓄膿症→副鼻腔炎→上咽頭炎と進行してます。
・呼吸器科CT・MRI異常無し。
・脳神経内科・MRI維持無し。
しかし‥人生始まって以来の最悪症状何
❶声が共鳴しなくフガフガ
❷話しにくい。
❸飲み込みにくい。
❹上唇の内側の膨らみ硬く重い。
❺滑舌悪い【脳神経内科異常無し】
❻水が鼻の上に入ってしまう
❼口硬蓋と奥の口柔蓋が下がって狭くなっのか
声共鳴しなぁのか?
❽扁桃腺辺りにご飯飲み込み遅れる残り当たるとオットセイ声になり咳き込むたまにだけど。
このI番の話し声枯れが半年近く続いてる。
一時、胸鎖乳突筋が左だけ太く腫れ着替えにゴリっとしていた。
これらの内容を医師にチェットと問診票人綴るものの『わからない』。
東洋医学と漢方と並行の治療は可能か,首凝りあるので鍼灸師もして良いかと聞けば『漢方の事はこちらではわからない』
もう疲れまいました。
高齢者医師です。
研究的で無い。説明が単語。画像しても炎症の程度や部分の的に1番強い元になってる箇所入って何処か聞きても答えない。
別な病院探してますが‥西洋医学医師は卒業。
まとめますと,私は総合的に炎症はもしかして臓器かと思ってます。
犬の獣医さんが鍼灸師のでダックスフンドの腰治療してもらい回復してます。
その辺りから私は東洋医学・中医学に関心ありまして‥こちらの『任脈』のところから唇とか肺・臓器ので経略みてます。
もし何かアドバイスありましたらよろしくお願いします🙇♀️
つらい症状が長期間にわたり続いていらっしゃるとのこと、心中お察しいたします。原因が特定できず、ご不安な気持ちでいらっしゃることと思います。
いただいた情報から、過去の呼吸器系の感染症による影響が根底にあり、そこから様々な炎症が連鎖的に起こっている可能性が考えられます。現在の花粉症や加齢による影響も複合的に関与しているかもしれません。CTやMRIで明らかな異常がない場合でも、微細な炎症や機能的な問題が残存している可能性は否定できません。
特に、鼻の奥の違和感、声の変化、飲み込みにくさ、耳の症状などは、上咽頭の慢性的な炎症と関連している可能性があります。水が鼻に入ってしまう症状や口蓋の動きの悪さは、その可能性を示唆しているかもしれません。
声が共鳴しない、話しにくい、声が枯れるといった症状は、声帯やその周辺の炎症や機能的な問題が考えられます。首の胸鎖乳突筋の腫れも、首周りの炎症や筋肉の緊張と関連している可能性があります。
飲み込みにくい症状や、扁桃腺付近に食べ物が残りやすい感覚は、咽頭や喉頭の機能低下が考えられます。加齢や過去の炎症の影響も考慮に入れる必要があります。
上唇の内側の膨らみや硬さ、滑舌の悪さは、口腔内の局所的な炎症や唾液腺の変化などが考えられます。脳神経内科で異常がないとのことですので、その可能性が高いかもしれません。
〇東洋医学的視点からの現状と対策
長期間にわたる呼吸器系のご疾患と、それに伴う構音系のダメージは、東洋医学的に見ると、単に患部だけの問題ではなく、全身のバランスの乱れとして捉えることができます。ご指摘の通り、ご病気の影響による関連部位の機能低下に加え、これまで健康であった部位にも、その影響による衰えが生じていると考えられます。特に、発声に関わる筋肉の衰えは、声の出しづらさに繋がっている可能性がございます。
また、長年のご病歴に加え、現在の花粉症の症状も相まって、音を響かせるべき空間に、ご病気の残存物や炎症による不要物が滞留し、声の響き(共鳴)を鈍らせていると考えられます。さらに、加齢による嚥下に関わる筋肉の衰えも、飲み込みにくさとして自覚されていることと存じます。
これらの状態に対する対策として、東洋医学では以下のように考えます。
・使わず衰えた喉周囲の筋肉の回復
日常的な発声を意識することで、徐々に筋肉の機能を取り戻すことが期待できます。積極的に声を出していくことが、リハビリテーションに繋がります。
・東洋医学による全身的なアプローチ
東洋医学は、体内の「気」や「血」の流れを整えることで、様々な不調の改善を目指します。流れが滞り、体内に蓄積した不要なもの(ご病気の残骸や炎症など)を取り除くことで、本来の機能回復を促すことが可能です。
・「任脈」への着目
ご自身で感じていらっしゃるように、「任脈」は呼吸器系、消化器系、口腔などと深く関連する重要な経絡と考えられています。この経絡の流れが滞ることは、今回のような様々な症状を引き起こす要因の一つとして捉えることができます。鍼灸や漢方などの東洋医学的な治療法を通じて、この任脈の流れを整えることが、症状の改善に繋がる可能性があります。
東洋医学は、全身のバランスを整え、自己治癒力を高めることを目指します。根気強く向き合うことで、症状の改善とQOL(生活の質)の向上に繋がる可能性があります。
〇今後の対応について
西洋医学の医師の説明に納得がいかないとのことですので、別の医療機関を受診することを強くお勧めします。
耳鼻咽喉科の別の専門医を受診し、これまでの経過を詳細に伝えることが重要です。特に、声の変化、飲み込みづらさ、鼻の症状、口腔内の違和感などを具体的に説明してください。内視鏡検査で咽頭や喉頭の状態を詳しく調べてもらうよう依頼し、必要に応じて嚥下機能の検査なども検討すべきです。より専門的で丁寧な説明を行ってくれる医師を探し、適切な診断と治療を受けることが大切です。
西洋医学と並行して東洋医学的なアプローチを取り入れることも有効です。漢方医は全身のバランスを整え、体質や症状に合わせた漢方薬で改善を促すことが期待できます。鍼灸治療は、首こりの緩和や血行促進、全身の経絡の流れを整えることで、様々な症状の緩和に繋がる可能性があります。
漢方医や鍼灸師を選ぶ際は、高齢者の治療経験が豊富な医師や施術者を選ぶようにしてください。西洋医学の医師に東洋医学の併用について相談する際には、「体質改善や症状緩和を目的として取り入れたい」という希望を具体的に伝えることが大切です。
症状が少しでも改善に向かうよう、心より応援しております。どうぞお大事になさってください。
ひごころ治療院 院長
記入しました。